ロボット掃除機6機種を比べた。差が出るのは「モップを誰が洗うか」

ロボット掃除機は、留守のあいだに床の掃除機がけと水拭きをすませておく機械です。今はどれも「全自動」と書いてあるので、値段の差が何なのかは、売り場のカタログを見ても分かりません。 使い始めると、差は掃除の性能ではなく後始末に出ます。床を拭いたモップは汚れます。それを自分で外して洗い、干すのか、機械がステーションの中で洗って乾かすのか。ここが分かれ目です。前者だと、掃除は自動になっても、そのあとの雑巾洗いは残ります。洗わずに放っておくと、次の掃除で汚れたモップのまま床を拭くことになります。 ここでは6機種を、その点を含む4つの項目で並べました。価格は5万円台から16万円台までで、上に行くほど後始末の手が減っていきます。数値はすべて2026年8月16日に各社の公式ページで確認しています。

この記事で比べた4つの点

  • 使い終わったモップを誰が洗うか床を拭いたモップには、その日の汚れがそのまま残ります。ステーションに洗浄機能がない機種は、自分で外して手で洗い、干す作業が毎回残ります。洗浄機能がある機種でも、水で洗うのか温水で洗うのか、乾燥が送風なのか温風なのかで、乾くまでの時間とニオイの出方が変わります。
  • ゴミを捨てる間隔と、そのあとにかかるお金本体のダストボックスは小さいので、ステーションが吸い上げて紙パックにためる仕組みが付いているかで、ゴミ捨ての回数が決まります。各社は「最大75日」「最大3か月」といった目安を出していますが、いずれも保証ではありません。紙パックやモップは消耗品で、本体価格とは別にお金がかかります。
  • 本体の高さと、ステーションを置く場所本体の高さで、ベッドやソファの下に入れるかが決まります。同じくらい効くのがステーションの大きさで、こちらは高さ40〜50cm前後の箱を、コンセントのある壁際に置きっぱなしにすることになります。前方に余白を要求する機種もあります。
  • カーペットに乗った時の動き吸引力の数字(Pa)は各社が別々の条件で測っているので、そのまま並べても比べられません。実際に効くのは、カーペットを検知した時にモップを持ち上げるか、持ち上げる高さが何ミリか、そして毛足が長いラグを避けられるかです。持ち上がらないとカーペットが濡れます。

比べた6製品

1Roomba 105 Combo ロボット + AutoEmpty 充電ステーションアイロボット

59,200円2026年8月16日 アイロボット公式オンラインストア調べ(税込)

モップの洗浄なし。マイクロファイバーモップパッドを自分で外して洗う
モップの乾燥なし
水の補給・汚水捨て本体のタンクに自分で給水。ステーション側に水タンクはない
ゴミ捨てAutoEmpty充電ステーションが最大75日分を自動収集
本体サイズ33.6 × 33.5 × 10.4cm / 約2.92kg
ステーションサイズ17.1 × 21.3 × 29.3cm / 約3.07kg
吸引力の表記最大1倍(同社の比較表で基準になっている機種)
カーペットの扱い自動カーペット検知。水拭きの時はラグを避けて通る
部屋の把握・障害物回避ClearView LiDAR。暗い場所でもマップを作れる
掃除機がけと水拭きの切り替えパッドプレートを手で着脱する

よいところ

  • 6機種で最も安く、水拭きとゴミの自動収集の両方が付いている
  • ステーションが17.1 × 21.3 × 29.3cmと小さく、置き場所を選ばない
  • 本体が約2.92kgと軽く、階をまたいで持ち運びやすい

気をつけるところ

  • モップパッドの洗浄・乾燥がないので、拭いたあとの雑巾洗いは自分でやることになる
  • 水拭きに使う水は自分で本体タンクに入れる
  • 掃除機がけと水拭きの切り替えに、パッドプレートの着脱という手作業が要る

向いている人ゴミ捨ての手間だけ先に減らしたい人。水拭きは毎日でなくてよく、使った時だけモップを洗えばいいと割り切れる人。

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2SwitchBot お掃除ロボットS20SwitchBot

91,800円2026年8月16日 SwitchBot公式ストア調べ(税込・値引き前価格。同日はお盆セールで34,820円OFFの表示)

モップの洗浄ローラーモップが走行中も洗われ続ける。「濡らす/拭く・洗う/水切り/水捨て」を1分に300回。掃除後にステーションで再度洗浄
モップの乾燥50℃の熱風で自動乾燥(1〜8時間で設定可能・騒音40dB以下)
水の補給・汚水捨てステーションに2.7Lの水タンクと2.5Lの汚水タンク。公式の説明は「週に一度、水を補給して汚水を捨てるだけ」。別売の水交換ステーション(21,780円)で自動化できる
ゴミ捨て4Lの抗菌紙パック。公式の説明では年4回
本体サイズ36.5 × 36.5 × 11.5cm / 約5.5kg
ステーションサイズ38.0 × 22.3 × 46.0cm / 約6.79kg
吸引力の表記10,000Pa
カーペットの扱い検知するとモップを本体に収納し、水の噴射を止める。吸引力は自動で10,000Paに上がる
部屋の把握・障害物回避LDSレーザーでマッピング。PSD距離センサーで障害物との距離を測り、100種類以上の障害物を認識
畳への対応アプリのマップで畳の部屋を指定すると、その部屋では水拭きをしない

よいところ

  • 走りながらモップを洗い続ける方式なので、汚れを引きずったまま拭き続けることが起きにくい
  • ゴミ捨ての目安が年4回と、6機種の中で最も間隔が長い
  • 畳の部屋をマップ上で指定して、そこだけ水拭きを外せる

気をつけるところ

  • 本体の高さが11.5cmと6機種で最も高く、家具の下に入りにくい
  • 水の補給と汚水捨てが週1回ある。なくすには別売の水交換ステーション21,780円が要る
  • ステーションの高さが46cmあり、置き場所を選ぶ

向いている人モップの手洗いを完全になくしたい人。畳の部屋がある家。ゴミ捨ての回数をできるだけ減らしたい人。

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3Roomba Plus 405 Combo ロボット + AutoWash 充電ステーションアイロボット

98,800円2026年8月16日 アイロボット公式オンラインストア調べ(税込)

モップの洗浄AutoWash充電ステーションが自動で洗浄。洗浄のたびにステーション自身も清浄な水で洗い流す。水温の記載はなし
モップの乾燥送風乾燥(温風の記載はなし)
水の補給・汚水捨て4週間ぶんの水拭きとモップ洗浄に対応
ゴミ捨て最大75日分を自動収集
本体サイズ35.7 × 35.1 × 10.6cm / 約4.1kg
ステーションサイズ45 × 31.5 × 47.2cm / 約6.3kg
吸引力の表記最大1倍(Roomba 105 Combo比)
カーペットの扱い前方のカーペットを検知するとパッドを10mm持ち上げる
部屋の把握・障害物回避ClearView LiDAR
モップの方式回転するDualCleanモップパッド。スマートスクラブで圧力をかけて拭く

よいところ

  • モップパッドの洗浄・乾燥・本体への給水まで自動で、日常の手作業がほぼゴミ捨てだけになる
  • 水の補給が4週間に1回でよい
  • ステーションがモップを洗うたびに自分自身も洗い流す

気をつけるところ

  • 乾燥が送風で、温風の機種より乾くまでに時間がかかる可能性がある(公式に所要時間の記載なし)
  • 吸引力は同社の基準機と同じ「最大1倍」で、上位機の3倍・4倍とは差がある
  • ステーションが45 × 31.5 × 47.2cmと大きい

向いている人モップの後始末を機械に任せたいが、ニオイや除菌までは求めない人。ルンバのアプリと国内サポートを重視する人。

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4Eufy Robot Vacuum Omni C28Anker

99,990円2026年8月16日 Anker公式オンラインストア調べ(税込・セール前の表示価格。同日は20%OFFの79,990円)

モップの洗浄幅広のローラーモップを約1.0kgの圧力で押し当てて拭き、走行中も洗い続ける。ステーションでも自動洗浄
モップの乾燥約50℃の温風で自動乾燥
水の補給・汚水捨てステーションの浄水タンク2.2L・汚水タンク2.2L(本体側は浄水120ml・汚水100ml)
ゴミ捨てダストバッグ式で自動収集。何日分かは公式ページに記載なし
本体サイズ約32.7 × 35.0 × 11.1cm / 約5.1kg
ステーションサイズ約35.3 × 43.7 × 43.0cm / 約6.3kg。設置には左右0.5m・前方1.5mの空きが必要
吸引力の表記15,000Pa
カーペットの扱いモップリフト10.8mm
部屋の把握・障害物回避高精度レーザーセンサーで、おもちゃや靴下などを検知して回避。本体が動けなくなるのを防ぐため、高さ12cm未満の場所には進入しない
消耗品の価格交換用ローラーモップ2,990円 / 汚水タンクフィルター2,990円 / フィルター1,990円 / 専用フロアクリーナー2,490円

よいところ

  • 走行中もモップを洗い続けるローラーモップ方式で、約50℃の温風乾燥まで自動
  • 消耗品の価格が公式ページに並んでおり、買ったあとの費用を見積もりやすい
  • 本体の毛がらみ対策(DuoSpiralブラシ)が公式の比較表で最上位の評価になっている

気をつけるところ

  • 高さ12cm未満の場所には入らない仕様のため、低い家具の下は掃除できない
  • ステーションの周りに左右0.5m・前方1.5mの空きが必要で、置き場所の自由度が低い
  • 自動ゴミ収集が何日分もつのか、公式ページに記載がない

向いている人モップの後始末をなくしつつ、買ったあとの消耗品費まで先に把握しておきたい人。ステーションを置く余白を確保できる家。

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5Roomba Plus 515 Combo ロボット + AutoWash 充電ステーションアイロボット

129,800円2026年8月16日 アイロボット公式オンラインストア調べ(税込・同日は下取りで5%OFFクーポンの対象)

モップの洗浄AutoWash充電ステーションが75℃の温水で自動洗浄。ニオイを抑える目的
モップの乾燥45℃の温風で自動乾燥
水の補給・汚水捨てロボット本体のタンクへの給水は自動
ゴミ捨て最大3か月交換不要
本体サイズ30.3 × 29.8 × 8.4cm / 約2.9kg
ステーションサイズ34.0 × 33.0 × 48.5cm / 約5.3kg
吸引力の表記最大3倍(Roomba 105 Combo比)
カーペットの扱いラグを検知して約10mm持ち上げる
部屋の把握・障害物回避ClearView LiDAR。汚れを見つけて走行回数を増やすDirt Detectに対応
モップの方式毎分180回転のDualCleanモップパッド。壁際や角では伸びて届く

よいところ

  • 本体の高さが8.4cmと6機種で最も低く、ベッドやソファの下に入りやすい
  • モップを75℃の温水で洗って45℃の温風で乾かす、6機種で唯一の温水洗浄
  • ゴミ捨ての目安が最大3か月で、給水も自動。日常の手作業がほとんど残らない

気をつけるところ

  • 本体価格が129,800円と、上から2番目に高い
  • ステーションの高さが48.5cmあり、6機種で最も背が高い
  • 吸引力の「3倍」は同社の基準機との比較で、他社のPa表記とは並べて比べられない

向いている人ベッドやソファの下まで掃除させたい人。モップのニオイが気になる人。手作業をできるだけゼロに近づけたい人。

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6Roborock Qrevo CRoborock

164,780円2026年8月16日 Roborock公式サイト記載の希望小売価格(税込)。Roborockは日本で自社の通販を持たず家電量販店での販売のため、店頭の実売価格はこれより低いことがあります

モップの洗浄予洗い・中間すすぎ・高速回転での脱水と、洗濯機と同じ工程で自動洗浄。水温の記載はなし
モップの乾燥45℃の温風で自動乾燥。15分ごとにモップを回転させて均一に乾かす(騒音45dB(A))
水の補給・汚水捨てドックが給水まで自動(タンク容量の記載は確認できず)
ゴミ捨て2.7Lの紙パックで60日分
本体サイズ35.0 × 35.38 × 9.66cm
ステーションサイズ34.0 × 48.65 × 52.16cm
吸引力の表記12,000Pa
カーペットの扱い検知するとモップを10mm持ち上げる。毛足がそれより長いラグはアプリで回避モードにする
部屋の把握・障害物回避幅5cm・高さ3cm以上の物体を回避
モップの方式最大毎分200回転の回転モップ。壁に近づくと自動で伸びる

よいところ

  • モップの洗浄工程が洗濯機と同じ手順で、乾燥も45℃の温風
  • 壁際でモップが伸びる構造で、部屋の端まで拭ける
  • 家電量販店の店頭で現物を見て買える

気をつけるところ

  • 公式に載っているのが希望小売価格だけで、他社のように公式ストアの販売価格が分からない
  • ステーションの高さが52.16cmと6機種で最も大きい
  • モップの洗浄が温水かどうか、公式ページからは分からない

向いている人店頭で実機を見てから決めたい人。壁際や部屋の角の拭き残しが気になる人。

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結論: どれを選べばいいか

こういう人はこれ理由
迷ったらこれSwitchBot お掃除ロボットS20(91,800円)モップの手洗いがなくなり、ゴミ捨ての目安も年4回と6機種で最も長い構成が、10万円を切る価格で手に入ります。週1回の給水と汚水捨てだけは残ります。
ベッドやソファの下まで掃除させたいRoomba Plus 515 Combo + AutoWash(129,800円)本体の高さが8.4cmで、6機種の中でひとつだけ10cmを切っています。ほかの5機種は9.6〜11.5cmです。モップの75℃温水洗浄と自動給水も付きます。
まず安く始めたいRoomba 105 Combo + AutoEmpty(59,200円)水拭きとゴミの自動収集が付いて6機種で最安です。ただしモップは自分で洗います。ここを許せるかどうかが、5万円台と9万円台の分かれ目です。
買ったあとの費用まで先に知っておきたいEufy Robot Vacuum Omni C28(99,990円)交換用ローラーモップ2,990円、フィルター1,990円といった消耗品の値段が公式ページに並んでいます。ほかの5機種は本体ページからは分かりません。
店頭で実機を見てから決めたいRoborock Qrevo C(164,780円)家電量販店で扱われています。ただし公式に載っているのは希望小売価格だけなので、価格は店頭で確認することになります。

よくある質問

吸引力のPaの数字が大きいほど、よく吸うということですか
そのまま比べることはできません。今回の6機種でも、SwitchBotとAnkerとRoborockはPa(パスカル)で書いていますが、アイロボットは「Roomba 105 Comboの最大1倍・3倍・4倍」という自社製品との倍率で書いています。Paで書いている3社も、どういう条件で測った値なのかは公式ページに書かれていません。測り方が公開されていない以上、10,000Paと15,000Paのどちらがよく吸うかは、数字だけでは判断できません。カーペットに乗った時にモップを持ち上げるか、ブラシに髪の毛が絡まりにくい構造か、といった仕組みの違いを見るほうが確実です。
モップの自動洗浄がない機種だと、どれくらい手間が残りますか
今回の6機種でモップの洗浄機能がないのはRoomba 105 Comboだけです。この機種はマイクロファイバーモップパッドを使うので、水拭きをした日は自分で外して洗い、干すことになります。水拭きを毎日使うなら毎日その作業が出ます。逆に、水拭きは週末だけ、平日は掃除機がけだけ、という使い方なら、洗う回数も週1回ですみます。自分がどのくらいの頻度で水拭きを使うかを先に決めると、5万円台で足りるか、9万円以上を出すべきかが決まります。
「自動ゴミ収集は最大3か月」とありますが、本当に3か月放っておけますか
各社とも目安として出していて、保証はしていません。アイロボットは公式ページに「全ての家庭環境において、期間を保証するものではありません」と注記しています。ゴミの量は、家の広さ・掃除する回数・ペットの有無・カーペットの面積で変わります。今回の6機種の目安は、Roomba 105 ComboとPlus 405が最大75日、Plus 515とSwitchBot S20が約3か月(S20は「年4回」という書き方)、Roborock Qrevo Cが60日です。Eufy Omni C28は公式ページに日数の記載がありません。
ステーションはどのくらいの場所を取りますか
今回の6機種のステーションは、いちばん小さいRoomba 105 Comboの充電ステーションが17.1 × 21.3 × 29.3cm、いちばん大きいRoborock Qrevo Cが34.0 × 48.65 × 52.16cmです。モップの洗浄機能が付くと、水タンクと汚水タンクが入るぶん、高さが43〜52cmほどの箱になります。また、Eufy Omni C28は公式ページで、ステーションの左右0.5m・前方1.5mの範囲に障害物を置かないよう案内しています。本体が入る場所ではなく、ステーションを常時置ける壁際があるかを先に確認してください。
水拭きに洗剤は必要ですか
6機種とも水だけで使えますが、各社が専用の洗剤を別売で用意しています。今回確認できた範囲では、SwitchBotがロボット掃除機 床用洗剤を3,480円、Ankerが専用フロアクリーナーを2,490円で販売しています。アイロボットのRoomba 105 ComboとPlus 405の製品ページには「水または対応する洗剤」と書かれています。Ankerの洗剤はステーションの浄水タンクに自分で希釈して入れる方式で、自動投入ではありません。洗剤を自動で投入する機能は、今回の6機種には付いていません(アイロボットの上位機Roomba Max 775には付いています)。

参照した情報